距離と背景。カメラ初心者の徒然日記5
植物園というと、季節ごとに違う花が咲き乱れる。
4月は桜のシーズンだけれど、植物園にはチューリップも咲いている。
この日は夜のライトアップもあり、長時間に渡り植物園を満喫した。
着いて早々に花壇が見える。
チューリップにもたくさんの種類があり、それぞれにネームプレートのようなものが飾られていた。
上の写真はおそらくページポルカ。
鮮やかなピンクで惹きつけながらもまだらに見える白色に品の良さがうかがえる。
まだら模様のチューリップの花言葉は「魅惑/疑惑の愛」らしい。
色ごとに花言葉があるなんて知らなかった。
ほんわりとした桃色とクリームがかった白がとても気品で可愛らしい。
ここからは桜を載せていこう。
桜はなんといっても蕾から散るまでどれを切り取っても画になる花だ。
風で揺れても美しく、花びらだけでも可愛らしい。
横顔も背景の芝生とのコントラストがとても良く、綺麗だ。
こんなものも
染井。人の名前みたいで面白い。
吉野なんて名前の人に出会ったら「ちょっと洒落てる名前だね」なんて言いたくなりそうだ。
植物園には桜の他にもユニークな花がたくさんある。
花桃(はなもも)
桃は桃でも花を楽しむためのものである。
バラ科、サクラ属。遠目で見ると桜か梅か花桃かで迷うくらいには似ている。
花言葉は「恋の虜、あなたに夢中」なんて意外にも情熱的。
フジモドキ
こんな名前なのにジンチョウゲの仲間だという。
フジに似ているかと言われると、そうでもない…。
勿忘草と書く。中世ドイツの悲恋伝説の主人公の言葉にちなんで付けられた。
花言葉は「真実の愛/私を忘れないで」
なんだか儚い花に見えてきた…。
さて、夜も更けたころ。植物園の桜のゾーンにぽつりぽつりと灯りがつき始めた。
ライトアップの開始である。
オリンパスブルーとはこのことか。
夜景モードはなんせピントが合いにくく、なんとなく全体がぼやけた印象になる。
背景の空は実際はもっと暗かったのだが、鮮やかなオリンパスブルーに変身した。
花は距離や背景との兼ね合いによって見え方が変わってくる気がする。
道端の花も、花壇に植えられていたら印象がガラリと変わるだろう。
夜景ならなおさらだ。
どの距離でも、どの背景でもその花の持つ魅力を最大限に引き出せるような
そんな写真が撮れるように。
もっと撮っていきたい。
花と構図。カメラ初心者の徒然日記4
今日は3月に行った城南宮の梅と椿まつりの写真を載せる。
快晴とは呼べないものの、カメラ散歩をするには良い気候だった。
この日は朝からお弁当を作り、
(といってもおにぎりとお茶はコンビニで買いそろえたが)
昼前には家を出て近鉄に乗った。
竹田駅から歩くこと15分。
城南宮は伏見稲荷大社ほどではなくとも人が多く、賑やかだった。
着いてさっそく梅と椿まつりへ。
カップルや老夫婦、ゴツいカメラを構えたおじさん。
みな花に目を向け、カメラも眼を向けている。
椿といえばやはりこの色だ。
花びら一枚一枚がピンク色を鮮やかに見せてくれる。
このようなピンクと白の混ざり合ったものもある。
名前は蝦夷錦(えぞにしき)。マーブル模様みたいで綺麗だった。
こちらは白い椿。千重咲だ。
背景が青黒く、どことなくミステリアスな一枚に仕上がった。
そして梅。
枝垂れ梅は縦の構図が撮りやすい。
椿とはまた違う頬紅のようなピンク色で可愛らしい。
白い梅は色が悪くなった花びらでも美しく思えた。
これはスズランかな?
小さい鈴のような花がいくつも集まって、凛としていて可愛かった。
こういった川や地面を撮るのが楽しくてたまらない。
水の流れも光の反射もキラキラしていて眩しいくらいだった。
さて、城南宮では他にもたくさん撮ったわけだが。
花は焦点さえあっていればいい写真になってくれると気づいた。
色やホワイトバランスを調節すればいろいろな雰囲気の写真が撮れるのだ。
花びら一枚の細胞ひとつまで絞り込んでどこにピントを当てるかで変わってくる。
主役、脇役、背景などさまざまな個性が出せる被写体だと思う。
花に関わらず、川も石も苔も。
今度は撮る前にある程度の構図やテーマを決めて撮ってみよう。
色と人と景色。カメラ初心者の徒然日記3
カメラを購入して3度目のカメラ散歩のことを書く。
正月気分もすっかり抜け落ちた1月末。
なのに正月より混雑している伏見稲荷大社。
外国人観光客でいっぱいだった。
すれ違う人それぞれが違う言葉で話していて、
耳だけ世界旅行してるみたいに賑やかだった。
この日の天気はすこぶる良好で、情熱の赤が映える。
今回はプログラムモード、ジオラマフィルターだ。
ハイライトいっぱいの空が後光のように輪郭を滲ませている。
ガラゴロ、ガラゴロ。
観光客のキャリーバッグの音とは似つかない、鐘を鳴らす音色だ。
鳥居は人が多すぎてどう撮ろうにも頭が入る。
ここは早朝や日暮れに来るとそのまま異世界に飛んでいきそうな雰囲気だ。
狐様。まぶしいです。
伏見稲荷大社は外国人に人気の観光スポットランキングで1位だったわけだが、
確かにどこまで行ってもお金を払うわけでもなく、
周りの店や屋台にはお土産がたくさん立ち並び
駅からもすぐで、なんせ広い。
日本人でも訪れるんだから外国人にしてみれば一見の価値ありといったところかな。
カメラを手にしてから、公園、東福寺、伏見稲荷大社と撮り続けたけれど
伏見稲荷大社での写真がわりと好きだ。
京都人だけど、やっぱり寺社仏閣は撮りがいがある。
デジタルの楽しみ。カメラ初心者の徒然日記2
コンパクトカメラ、OLYMPUS SH-2を購入して2週間がたった日のこと。
運動も兼ねて自宅から東福寺まで歩いた。
ボディバッグを肩にかけ、その中にはもちろんカメラ。
東福寺までの道のりも撮りたかったけど、
まだ人の眼を気にせず撮る勇気はなかった。
東福寺に着いてすぐ、思いのほか人が少ないことにホッとする。
正門までの道はまばらで、一輪だけ咲いている花なんかを撮りながら中に入った。
かの有名な通天橋…ではなく、境内の奥にあるただの橋。
お金を持ち合わせていなかったために、行けるところまで歩いて
通天橋に似た橋を見つけた。構図を考えてパシャリ。
真ん中より少し右にずれて撮影。
緑の木々が入って色味が良くなった気がする。
ちなみにこの橋を歩いた先には何もない。
観光客に混じってあちこちを歩いては引き返し、また引き返しの連続だ。
またも梅。マヤ紅梅?
この時期はどこも梅の花や南天が見られる。
ただ花を撮るよりも、こうした名前などの見落としがちなところを撮る方が好きだったりする。
デジタルは撮ってすぐ確認できて、気に入らなければ消すこともできる。
結果的に、自分にとって都合のいい写真が出来上がるわけだ。
しかもこのカメラはアートフィルターという機能まで付いている。
撮る写真のフィルターをかけた状態で撮ることができる優れもの。
今のところマニュアルで撮っているので使ってはいないけれど、
ドラマティック、ジオラマなどいろいろなフィルターで撮ってみるのも面白そうだ。
手ぶれやピンボケをカメラのせいにするようにはなりたくない。
練習を重ねていきたい。
デジタルからフィルムへ。カメラ初心者の徒然日記
世間はGW最終日、わたしは一昨日から仕事が始まった。
今日は休み明けの仕事疲れを癒すため丸一日家に居る。
ふと思い立ってブログでも書いてみようかと、Macを開いた。
テーマは写真、カメラ。続くまで載せていこうと思う。
さて、2016年に入り興味を持ち始めたカメラ。
姉がカメラ好きで、昔からいろんなメーカーのカメラを使っていたのを覚えている。
一時期はカメラを仕事にしていたくらいだ。
その姉が実家を出る際に置いていったカメラたち。
使えるのかもわからないけど、ポラロイドカメラやフィルムカメラが埃をかぶったままインテリア状態の部屋を眺めていると、なんだかもったいない気がした。
「今更カメラに興味持つなんて」
「なんで今になってカメラ?」
そんな声が聞こえてきそうだけど、関係ない。
人生いつから始めてもいいじゃん!
早くても遅くてもみんな最初は初心者なんだし!
そんな気持ちが背中を押し、次の日曜には家電量販店へ。
とは言っても、興味があるだけで何がいいかなんてわからない。
店頭には数々のカメラが並んでて、
そりゃもう両手で持ってもいっぱいいっぱいなゴツいものや
片手でおさまる一眼レフ。
これぞ現代のカメラ!といった風貌のもの。
クラシカルで首から下げてるだけでおしゃれに見えそうなものなどなど
さまざまなカメラが目を引いた。
その中で最初に
手に取ったのが
OLYMPUS SH-2。
OLYMPUSのコンパクトカメラだ。
PENと2時間くらい迷った末、初心者には持ち運びが最優先だと考えこれにした。
自作のネックストラップはヘンプで編み込み。
次の週からさっそく外に出る。
初カメラ散歩はあいにくの曇り空だったけれど、写真を撮るのに晴れがいいなんてことはない。
慣れないせいか手ぶれはもちろん、ピントもフォーカスもよくわからないままとにかく撮り続けた。
梅。
1月には珍しく、梅がもう咲いていた。
梅の花にピントを当ててズーム。パシャリ。
無意識に息が止まる。
シャッターを切って数秒の確認作業。
とても楽しい。
初めて撮った写真、これでいいのかもわからないけど
ひとり気ままに目に飛び込んだ風景をパシャパシャ撮る。
いい趣味ができた。
菜の花。構図がいまいちのような…
いろいろ続けて撮ってみよう。